《望林堂完訳文庫》最新刊「ピーター・パンとウェンディ」が、楽天koboでもBOOK☆WALKERでも、販売開始となりました。どちらもkindle同様に、税込200円となります。ぜひお手にとっていただけるとうれしいです!
2016年9月6日火曜日
2016年9月4日日曜日
「ピーター・パンとウェンディ」kindleで出版開始!
本日よりkindle書籍として「ピーター・パンとウェンディ」が出版開始となりました。
昨日夕方申請をして、今朝出版開始通知をいただいたので、速攻で対応していただけました。前回の「宇宙戦争」同様、特に追加のやりとりはありませんでした。
申請前にテストはしてありますが、一応確認のために購入&ダウンロードして、Kindle paperwhite、Nexus(Android)、iPhone(iOS)で動作確認をし、問題ありませんでした。
iPhoneのkindleアプリ
ぜひ、お手にとっていただければと存じます。
KOBO、BOOK☆WALKERも順次手続きを進めて行きます。
2016年9月3日土曜日
「ピーター・パンとウェンディ」出版申請中!
8月中の出版を目指していた「ピーター・パンとウェンディ」ですが、予定をわずかに遅れて、本日まずKindleに出版申請いたしました。
審査が通って販売開始になるまで、いま少しお待ち下さい。予定が遅れましたこと、誠に申し訳ありませんでした。
またKobo、BOOK☆WALKERも順次申請してゆきますので、近々販売開始のお知らせができることと存じます。
2016年8月17日水曜日
「ピーター・パンとウェンディ」表紙決定!
8月中の配本を予定しております「ピーター・パンとウェンディ」ですが、表紙が決定いたしました。
先にご紹介しましたように、ピーター・パンの姿は、舞台衣装を反映したような、少し奇抜なものになる傾向があります。
しかし挿絵は、一番物語の中身に近い野性味あふれる服装のピーター・パンを描いたF. D. ベッドフォードのものを使う予定ですので、表紙も初版本の表紙を使いました。
出版まで、今しばらくお待ち下さい。
2016年7月28日木曜日
「ピーター・パンとウェンディ」の挿絵
ジェームズ・マシュー・バリーによって生み出されたピーター・パンは「小さい白い鳥」(1902)に初登場します。さらに「ケンジントン公園のピーター・パン」(1906)が出版されます。しかし現在広く知られているネヴァーランドを舞台にした物語は、その後に「ピーターとウェンディ」(1911)として発表されたものです。
望林堂完訳文庫ではすでに「ケンジントン公園のピーター・パン」を出版していますが、次回配本予定の邦訳書は、この1911年の作品の全訳となります。ただしタイトルはよりわかりやすく「ピーター・パンとウェンディ」に変えました。
その「ピーターとウェンディ」のもととなっているのは、発表される7年も前の1904年に舞台化された際の戯曲です。つまり「ピーターとウェンディ」は、小説が出る前から、かなり舞台でのイメージができあがっていたことになります。
それが挿絵にも影響しているのです。
まず1911年の初版本の挿絵がこちらです。F.D.ベッドフォードによるモノクロのものです。インディアン(北米先住民)の描き方に偏見が感じられますが、逆にそこから、この物語を含め、当時はそういう偏見に満ちた時代だったとことがわかるとも言えます。
こちらは「The Story of Peter Pan」(1915)という本で、オリジナルの物語をリトールド(子ども向けに短くやさしく書き直す)されています。挿絵はアリス B.ウッドワード。ピーター・パンは赤い服を着て茶色いタイツを履いていますね。
こちらは同じリトールド版(1921)に、マーベル・ルーシ-・アトウェルが挿絵をつけたもの。ピーター・パンは全身真っ白な服で、タッチが全体によりメルヘンチックになっています。また初版から10年経ち、インディアンの描写も大きく変わっていますね。
何よりピーター・パンの服装が、まるで舞台から抜け出したかのような奇抜なものになっているのです。足にはバレーシューズか小学校の上履きのようなものを履いていますし、頭には羽飾りのようなものをつけていますね。そしてピーターがいわゆる〝カメラ目線〟です。
でも原文では
「男の子はとてもかわいらしく、筋だけの葉っぱと樹液で作った服を着ていました。」
と書いてあるだけなのです。
原文に忠実なのは、やはり初版本の挿絵であることは間違いないでしょう。そこで望林堂完訳文庫の「ピーター・パンとウェンディ」の挿絵も、初版本のものを使う予定です。13点すべてを入れたいと思います。
2016年7月1日金曜日
第18弾は「ピーター・パンとウェンディ」
望林堂完訳文庫にはすでに「ケンジントン公園のピーター・パン」という作品が入っていますが、それはいわば本作の前日譚と言えるものです。
ただしタイトルにあるように舞台はイギリスに実在するケンジントン公園。不思議の国「ネバーランド」ではありません。ですから二つの作品にそれほど直接的に深いつながりがあるわけではありませんが、人の子であったピーター・パンがなぜ不思議の国のピーター・パンになったのか、そのいきさつが書かれていて、本作ほど派手な展開はありませんが、実に味わい深い、ちょっと不気味なお話になっています。
さてピーター・パンの物語として有名なのは、「ケンジントン公園のピーター・パン」の後に出た、この「ピーター・パンとウェンディ」(原題:Peter and Wendy)の方です。こちらも「ケンジントン公園のピーター・パン」とは違った雰囲気ながら、ユーモラスで幻想的で、どこかしら不気味な、素晴らしい作品となっています。
地味な「ケンジントン公園のピーター・パン」だけでなく、この「ピーター・パンとウェンディ」も、十分に大人向けと言って良い作品です。ご期待ください!
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