2020年11月18日水曜日

冬こそホラーな作品をお楽しみください!

日本で怖い話というと夏を連想しますが、実は欧米では、クリスマスの時期に暖炉を囲んで、幽霊話などをするのが定番となっていました。

雑誌で幽霊話が特集されたりするのも、クリスマスの時期。つまりホラーな話は冬のものだったのです。

ということで、クリスマス用のデコレーションやイルミネーションで町が賑わい始めるこの時期、《望林堂完訳文庫》の既刊書の中から、さまざまなタイプのホラーな作品をご紹介いたしましょう。ぜひ今年の冬はホラーなお話をお楽しみください!

■「クリスマス・キャロル」
精霊や幽霊が出てくるものの、心温まる名作。次々にスクルージの前に現れる過去の情景が、実に鮮烈で感動的です。ソロモン・アイティージのモノクロ挿絵29点も味があります。


■「吸血鬼カーミラ」
イギリス怪奇小説、吸血鬼小説の元祖とも言える作品。人里離れた古城に住むローラ。そこにやって来る、どこか不気味な美少女。ゴシック・ホラー的な設定と、現実と夢が混ざりあったような展開に、ぞくぞくしてしまいます


■「ジキル博士とハイド氏」
ハイド氏とは誰か? ジキル博士との関係は? 霧の都ロンドンを舞台に、前代未聞の怪事件が展開されます。モノクロ挿し絵を19点も魅力です。


■「水の精霊ウンディーネ」
騎士フルとブラントと水の精霊ウンディーネとの、幻想的な物語。特に終盤の悲しくも恐ろしい展開は、映画を見るかのようなホラーです。


■「ねじの回転」
新任家庭教師の「わたし」は、人里離れたお屋敷で二人の子どもの世話をすることになります。ところが「わたし」は幽霊を目撃してしまうのです。さらにその幽霊は「わたし」にしか見えないのです。古典的ゴシック・ホラーの形式を取りながら、読者を次第に心理的な迷宮に引きずり込む、ホラー文学の傑作です!


■「宇宙戦争」
火星人が地球に攻めてくるというSF文学の傑作ですが、じわじわ迫りくる様子は見事なまでにホラーです。ベルギー版に掲載されたモノクロ挿絵98点も、少しコミカルなタッチが逆に異様な雰囲気を生んでいます。


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《望林堂完訳文庫》(既刊34巻)
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