2017年12月8日金曜日

「白い象の伝説」kobo、iBooks、BOOK☆WALKERで販売開始!

Kindle storeに続き、楽天kobo、Apple iBooks、BOOK☆WALKERでの販売が開始されました。お楽しみ下さい!
  
楽天kobo
  
BOOK☆WALKER



● iBooks store(iBooksアプリより「白い象の伝説」でご検索下さい)

  
  
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2017年12月5日火曜日

「白い象の伝説」Kindleにて販売開始!

ジュディット・ゴーティエ作のフランス児童文学作品「白い象の伝説」(The Memories of a White Elephant)が、Kindleストアで販売開始となりました!

初版に採用されたミュシャのモノクロ木版画と、その彩色原画、そしてP.ルーティの装飾画を、あわせて96点収録しています。ぜひお楽しみ下さい!
  
Kobo、BOOK☆WALKER、iBooksでも、順次出版予定です!


  
  

2017年11月24日金曜日

「白い象の伝説」表紙完成!

あくまで暫定版なので、最終的には多少変わるかもしれませんが、ミュシャの挿絵(インク&水彩)を用いた表紙が完成しました! 

木版の挿絵の下絵になったもので、淡く彩色されています。こちらも木版図版同様に、書籍中に収録する予定です。
  

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2017年11月19日日曜日

「白い象の伝説」初稿完成!

ようやく「白い象の伝説(The Memories of a White Elephant)」の、翻訳初稿が出来上がりました!
  
まだまだ、校正、ルビ付け、脚注整理、挿絵の準備などの作業がありますが、着実に作業を進めてゆきますので、今しばらくお待ち下さい!

初版本(フランス語)の表紙



2017年11月5日日曜日

「デザインフェスタNo.46」で『接近遭遇』!

望林堂書店にて、翻訳書以外の書籍の一つして販売しておりますデジタル画集「接近遭遇」ですが、今週末の「デザインフェスタ No.46」の『幻想画廊』ブースにて、写真画質高精細プリントの展示&販売を行います。
  
画集「接近遭遇」収録作品中の作品に新作も加えて、30点以上のA4画、ポストカードを用意して、お待ちしております。
  
お近くにお出での際は、ぜひお立ち寄りくださいませ!


「デザイン・フェスタ No.46」
 2017年11月11日(土)、12日(日)
時間:11時〜19時
場所:東京ビッグサイト
ブース:D-279、D-280
 「毛利孝夫の幻想画廊」





2017年10月22日日曜日

「白い象の伝説」とミュシャの挿絵

「白い象(The Memories of a White Elephant)」の挿絵は、アール・ヌーヴォーを代表する画家・イラストレーターであるルフォンス・ミュシャ(Alfons Maria Mucha)によるものです。

 大女優サラ・ベルナールのポスター「ジスモンダ」の宣伝用ポスターを制作する仕事が舞い込み、ミュシャにとって大転機となるのが1894年のクリスマスのこと。この挿絵は、その前年の1893年に描かれたものです。

「白い象の伝説(Mémoires d'un Éléphant blanc)」は、1893年9月から1894年1月まで「ル・プチ・フランセ・イリュストレ」に連載され、1894年にパリの大出版社アルマン・コラン社から単行本として出版されました。この連載時に、すでにミュシャの絵が使われていたのです。
  

  
原画はインク(墨)と水彩によるものですが、1894年初版依頼、重版分を含め、収録されたのは当時の一般的な技法であるモノクロ木版画でした。
 
オリジナル原画(墨と水彩)


書籍収録挿絵(木版画)

オリジナルの淡い色調も美しいですが、木版画の繊細な技術も素晴らしいものがあります。いずれにしてもミュシャの卓越した画面構成、明暗のドラマチックな使い分け、隅々まで行き届いた繊細さと緊張感が光ります。
  
《望林堂完訳文庫》では、木版画を基本に、オリジナル原画も可能な限り収録予定です! 
   
現在鋭意作業中!
販売開始まで今しばらくお待ち下さい!



2017年9月13日水曜日

《完訳文庫》第22弾は「白い象の伝説」!

次回作は、フランス人作家ジュチット・ゴーティエによる「白い象の伝説(The Memories of a White Elephant)」に決まりました! 

象が一人称で語る物語で、アール・ヌーヴォーを代表する芸術家の一人であるアルフォンス・ミュシャの挿絵でも有名な作品です。もちろんこのミュシャの挿絵も収録予定。

オリジナルはフランス語なので、S. A. B. Harveyによる英訳書からの邦訳となります。
  

  
  

2017年9月7日木曜日

「マジックパーパ」LINEスタンプ登場!

「マジックパーパ」のLINEスタンプが販売開始となりました!


  
望林堂(もうりんどう)初のLINEスタンプです。
ぜひお楽しみ下さい!
  
  

2017年8月31日木曜日

望林堂キャラクター「マジックパーパ」登場!

望林堂のキャラクターが生まれました!その名も「マジックパーパ」。
    
今後ともヨロシク!
  
姿は魔法使いのおじさん。胸のマークは望林堂(Mohrindo)とMagicのM。
  
お知らせやご案内などに顔を出して、画面を楽しくにぎやかにしてくれることでしょう! 
  
実は1990年代にパソコンのMacintosh総合誌「Mac Fan」で、『マジックパーパのHyperCard魔法塾』というコーナーを担当していたキャラクターです。
  
当時はMacintosh、特にHyperCardというプログラミングソフトの伝道師でしたが、今度は名作児童文学の伝道師として(!?)20数年ぶりの復活です!
  
どうぞごひいきに!
  
  

2017年8月30日水曜日

電子書籍をお楽しみいただくために、OS&アプリは最新版で!

《望林堂完訳文庫》及び本書店で販売しているすべての電子書籍は、現在の標準フォーマットであるepub3にのっとったものになっています。

これは2011年にリリースされたバージョンで、その特徴は日本語の組版を大きくサポートした点にあります。一番大きな点は、縦組みに対応した点です。
  
《望林堂完訳文庫》のほとんどの書籍が縦書きの表示を前提としていますので、電子書籍はすべてepub3で作成します。そして、そのデータに問題がないかをEPUB-Checkerというソフトで確認し、問題無しという確認が取れて初めて販売申請を行います。

ただし、Kobo及びBOOK☆WALKERでは、このepub3のデータをそのまま申請・販売することになりますが、Kindleの場合は少し特殊で、mobiというKindle独自のファイルに変換して申請することになります。

さらにKindleの場合、販売開始となった電子書籍データは、Android OS上のKindleアプリで見る場合にはmobiファイルがそのままダウンロードされますが、iOS上(iPadやiPhoneやiTouch)のKindleアプリで見る場合には、azkというファイルに変換されたものがダウンロードされます。この作業はKindle側で自動的に行われます(つまり販売者が用意するのはmobiファイルだけで、azkファイルはKindle側にお任せとなります)。

こうしたことにより、特にiOS上では、例えば「古いiPad」できちんと表示されない/ダウンロードされないといった不具合が生じた場合、その「古いiPad」に対応できない問題がどこにあるのかを突き止めることが、非常に難しくなるのです。

さらに、OSもKindleアプリもどんどん更新されます。特にKindleアプリの場合、パソコンのOSのように、以前のバージョンにさかのぼったり、OSとの組み合わせをケース別にチェックすることは、事実上不可能です。
  
そこでぜひお願いしたいのは、(ハードウェア上の制約などあるかと思いますが)お読みになるデバイス上で、可能な限り、最新版のOSと最新版のKindleアプリをご用意していただきたいということです。そうしていただければ、epub3に対応し、変換されたmobiファイルやazkファイルがきちんと読める環境ができあがるはずだからです。
  
もちろん最新版OSであれば、申請前に、iOSには独自に変換したazkファイルを、Android OSにはepub3ファイルを、実機に直接転送して、それぞれの最新版Kindleアプリ上で動作することを確認しております。
  
ご協力のほど、よろしくお願い致します。
  
  

2017年8月18日金曜日

「フランダースの犬」BOOK☆WALKER、Kobo、iBooksにて販売開始!

BOOK☆WALKERにて、「フランダースの犬」が販売開始されました。表示価格は税抜で259円ですので、税込ではKindleと共通の280円となります。
  
  
  
Koboでも「フランダースの犬」販売開始です。価格は税込280円。


iBooksでも「フランダースの犬」が販売開始です。表示価格 $2.99 は、iBooks上では300円となります。

   
以前お話したように、自動的にAppleの「価格テーブル」に変更されてしまうので、280円での設定はできません。ご了承ください。




2017年8月16日水曜日

「フランダースの犬」Kindleにて販売開始!

本日よりKindleブックストアにて「フランダースの犬」販売開始です!
  
初版の挿絵36点(モノクロ)と、物語上重要な役割を果たすルーベンスの絵4点(フルカラー)収録です!
  
  
Kindle Paperwhite、Android端末、iOS端末にて動作確認済みです。
  
Kindle以外の他店でも、順次販売を開始する予定ですので、少々お待ち下さい。
  
  

2017年8月14日月曜日

「フランダースの犬」Kindle出版申請終了!

ウィーダの名作「フランダースの犬」のKindleストアへの出版申請が完了しました。

EPUB-Checkerのチェックをクリアしているので、データ的にはOKなはずです。その他の問題がなければ、一両日中にストアに並ぶと思います。今少しお待ち下さい!
  
こちらが表紙になります↓

  
  

2017年8月13日日曜日

パトラッシュの犬種は何でしょう?

原文に描かれたパトラッシュは、アニメーション(日本アニメーションによる1975年のTVシリーズ)のイメージとはかなり異なります。

フランダースの犬——それは、肌は黄色で、頭と手足は大きく、耳はオオカミのようにぴんと立った犬種です。重労働を何世代も続けた結果、品種として筋肉が発達し、脚が曲がって足先が大きくなっています。パトラッシュは、ファンダース地方で何世紀にも渡って親から子へとずっとつらく苦しい労働を担っていた、こうした家系の出でした——つまり奴隷の中の奴隷、人間のための犬、梶棒と引き具につながれた獣、荷車ですり傷を負いながら腱をぴんと張って生き、通りの固い石畳の上で心臓発作で死ぬ運命の生き物、そんな種族の一員だったのです。
(本文より 毛利孝夫 訳)
    
  「犬種」、「家系」、「種族」と言う言葉が使われてはいますが、当時ベルギーでは、労役犬の犬種がまだ決まっていませんでした。それに、ジェハンじいさんのように貧しかったり、金物商人のように自分勝手だったりする人たちが、行き当たりばったりに犬を手に入れていることを考えると、決まった犬を選んで手にすることは難しいでしょう。パトラッシュは代々荷車引きに従事させられてきた〝雑種〟の可能性が高いと言えます。

ちなみに1985年にベルギーのホーボーケンという街(ネロたちが住んでいた村のモデルと言われています)に建てられたネロとパトラッシュの像は、ブービエ・デ・フランダースという犬種の姿をしています。

  
ブービエ・デ・フランダース
  
この犬種は、ベルギーとフランスの国境にあるフランドル地方で、家畜を追いかける牧畜犬や警備犬として活躍していた犬です。
   
しかし文中の描写と違い毛むくじゃらなので、〝黄色〟とか〝黄褐色〟という原文の表現とは異なります。そのため、ベルギー産のベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアという犬種ではないかという説もあるようです。
   
ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア

ただ、いずれにしても、写真のようなはっきりした特徴を持った犬種というよりは、雑種であったと考えるのが自然なようですね。

  
ちなみに、日本のアニメーションに出てくるパトラッシュは、セントバーナードや和犬を参考にして作られたオリジナルとのことです。これも、ある意味〝雑種〟ですね。
   

ということで、今回採用した挿絵のパトラッシュは、たとえその姿に違和感が感じられたとしても、実は一般的なブービエ・デ・フランダースやアニメーション版パトラッシュに比べ、原著の描写に近いものだと言えそうです。

  

  

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2017年8月10日木曜日

「フランダースの犬」第一稿完成!

ウィーダ作「フランダースの犬」本文の第一稿が完成しました。
  
このあと、数回の校正と、ルビを振ったり脚注をつけたりする作業と、図版を加工し配置する作業などを経て、出版申請となります。8月中に販売開始となるよう、がんばります!

モノクロながら、当時の書籍で使われた40点近くもの挿絵が入り、大事なあのルーベンスの絵も、本文か「あとがき」に、フルカラー版を載せる予定です。お楽しみに!

  
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2017年7月19日水曜日

夏休み突入キャンペーン!

本日より〝夏休み突入キャンペーン〟となります!
Kindle、Kobo、BOOK☆WALKERにて、定価(税込)300円の書籍を、すべて280円にプライスダウン!
  
この機会に、ぜひお手にとっていただけるとうれしいです!

Kindleストア

★iBooks Store価格は、従来通りの300円となっております。実はiBooks Storeの場合、こちらが細かな価格設定をしようとしてもAppleが用意した「価格テーブル」の近似値に修正されてしまいます。280円に設定しようとしても、近似値300円になってしまうのです。ということで、ご了解下さいませ。


2017年7月14日金曜日

「リンゴの丘のベッツィー」iBook storeで販売開始!

たいへんお待たせいたしましたが、iBook storeにて「リンゴの丘のベッツィー」が販売開始となりました。お楽しみ下さい!


iBookでの販売申請を行うiTunes Producerのトラブルが解決しましたので、今後はきちんと他店と同時発売できると思います。

今後ともよろしくお願い致します。
  
  

2017年6月29日木曜日

《望林堂完訳文庫》第21弾は「フランダースの犬」

次回発行予定作品が、イギリスの作家ウィーダ(ルイズ・ド・ラ・ラメー)作の名作児童文学「フランダースの犬(A Dog of Flanders)」に決定いたしました。
  
短い作品ですが、豊富な挿絵を盛り込んで、視覚的にも楽しく読める本にしたいと考えています。どうぞお楽しみに!

  
  

2017年6月1日木曜日

「リンゴの丘のベッツィー」BOOK☆WALKERとKoboで販売開始!

BOOK☆WALKERはこちら
  
  

Koboはこちらから。
  
  
なお、iBook Storeに関しては、現在なぜかログインできない状態になっており、書籍の新規登録・販売申請ができません。問題が解決次第、販売開始に向けて手続きを進める予定です。ご迷惑をおかけしまことに申し訳ございません。

2017年5月29日月曜日

《望林堂完訳文庫》第20弾「リンゴの丘のベッツィー」Kindle版リリース!

長らくお待たせいたしました! 「リンゴの丘のベッツィー」が、Kindleストアで販売開始となりました!
  
こちらから販売ページへ行くことができます。

 
「リンゴの丘のベッツィー」(原題:Understood Betsy)は、「赤毛のアン」と並ぶ古典的名作と言われながら、日本での知名度は圧倒的に低く、再評価のためにも、ぜひ本文庫に入れたいと思っていた作品です。
  
1917年の作品なので、奇しくも今年は100周年記念!
ぜひお楽しみ下さい!


「リンゴの丘のベッツィー」出版申請!

「リンゴの丘のベッツィー」の完訳版を、本日、Amazon Kindleへ出版申請いたしました。申請が許可され、店頭に並ぶまで、いましばらくお待ち下さい。

 
そのほかの書店にも、順次出版申請を行いますので、お楽しみに!


2017年5月27日土曜日

Kindle Previewerを最新Mac OSで起動させる!

Kindle Previewerは、現在のところEl Capitan以降の対応版が出ていないようで、自力で作業をしなければ起動するようにはなりません。一応、KDPから連絡いただいた方法を、ご参考までに以下に記しておこうと思います。
Kindle Previewer起動!「あしながおじさん」第3版発売開始!」のKindle Previewer関連部分のみ再掲載したものです)
準備として、事前に該当ページからKindle Previewerの最新版をダウンロードし、インストールしておいてください。
   
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1. "Launcher "ファイルを見つける。
【手順】:
① "Kindle previewer"を右クリックしてサブメニューを開く
② "パッケージの内容を表示"を選択する
③ "Contents"の"MacOS"の中に"Launcher"ファイルがあります
Kindle Previewerはそのままダブルクリックすると起動してしまうので 右クリックして「パッケージの内容を表示」を選ぶと開ける
2. 上記の"Launcher"ファイルを"テキストエディット"で開きます。 3. Launcherファイルの中身を以下の内容に置き換えてください。(「# the below command will find java 1.6 from the system」から「fi」までをコピーペーストして内容を完全に置き換えます。) # the below command will find java 1.6 from the system # if previewer fails to start after this, # run the /usr/libexec/java_home -v 1.6 -d32 in command line # to ensure you have installed java 1.6 # the command should return something like "/Library/Java/JavaVirtualMachines/1.6.0.jdk/ # Contents/Home" and no errors # Please copy from the next line till the end and change your launcher file # in Applications/Kindle Previewer.app/Contents/MacOS export JAVA_HOME=$(/usr/libexec/java_home -v 1.6 -d32) dir=`dirname "$0"` cd "$dir" classpath=./:./lib/touchLibs/etc/fonts/fonts for i in `ls ./lib` do classpath=$classpath:./lib/$i done export DYLD_LIBRARY_PATH=. # start the previewer fileExtT=`echo $1 | awk -F. '{print $NF}'` fileExt=`echo $fileExtT | tr '[:upper:]' '[:lower:]'` if [ "$fileExt" == mobi -o "$fileExt" == azw3 -o "$fileExt" == epub -o "$fileExt" == opf -o "$fileExt" == html -o "$fileExt" == zip ] then # opens only the first book in command line. TODO: handle multiple books in command line ${JAVA_HOME}/bin/java -d32 -XstartOnFirstThread -Dfile.encoding=UTF-8 -cp "${classpath}" com.amazon.epub.reader.Main "$1" exit 1 else ${JAVA_HOME}/bin/java -d32 -XstartOnFirstThread -Dfile.encoding=UTF-8 -cp "${classpath}" com.amazon.epub.reader.Main exit 1 fi
 
4. 内容を置き換えたファイルを保存して、閉じます。

5. ここまで進みましたら、Kindle Previewerを起動させ、問題なく動作するかをご確認ください。
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以上です。

「リンゴの丘のベッツィー」表紙

表紙ができあがりました!
今月中の発売を目指します!

  
  

2017年5月13日土曜日

「リンゴの丘のベッツィー」初稿完成

予定より遅くなってしまった「リンゴの丘のベッツィー(Understood Betsy)」の翻訳作業ですが、やっと初稿ができあがりました。

これから細かな校正をしつつ、ルビをふったり、脚注をつけたり、図版を挿入したりする作業に移ります。

ちなみにその図版ですが、キャラクターの描き方が似ていることもあり、手元にある二種類のものを両方とも入れようと思っています。

書店に並ぶまで、今しばらくお待ち下さい。



2017年3月12日日曜日

児童文学と孤児の主人公

19世紀から20世紀初頭にかけての欧米の児童文学において、〝孤児〟が主人公になる作品が数多く出版されます。

主なものを、出版年、出版国、作品名という順で上げてみました。印は《望林堂完訳文庫》既刊作品)

1872 イギリス「フランダースの犬」
1878 フランス「家なき子」

1878 アメリカ「トム・ソーヤーの冒険」
1881 スイス 「アルプスの少女ハイジ」
1885 アメリカ「ハックルベリー・フィンの冒険」
1886 アメリカ「小公子」
1900 アメリカ「オズの魔法使い」

1905 アメリカ「小公女」(親と離別) 
1908 カナダ 「赤毛のアン」
1911 イギリス「秘密の花園」
1912 アメリカ「あしながおじさん」

1913 アメリカ「ポリアンナ」
1917 アメリカ「リンゴの丘のベッツィー」
  
親がいないという境遇にいる主人公は、試練をみずから引き受け、考え、行動しなければなりません。そのため、主人公の葛藤や発見や成長が描きやすい、可哀想という思いから読者共感を引き出しやす、などのメリットがあるのでしょう

またアメリカの作品が多いのは、アメリカという国がイギリスから独立した新しい国で、そういう意味ではヨーロッパの文化的な歴史と決別した、不安定さと自由さをあわせ持つ国であるということもあるかもしれません。実際、アメリカは〝孤児〟に例えられることが多いそうです

「リンゴの丘のベッツィー」のエリザベス・アン(ベッツィー)は、後発な作品だけあって、逆境に立ち向かう主人公という設定とは大分違います。ベッツィーは赤ちゃんの頃から、おばさんと大おばさんのもとで大切に育てられるのです。 引き取られることになる家族も優しい人ばかりです。
  
そんな中で、 子どもにとって大切なことは何か、成長してゆく上で、支えとなるものは何かが問いかけられます。より繊細な問題に切り込んでいると言えそうです。

でも、何よりも 素直でシャイなベッツィーが魅力的なのです。アン・シャーリーやポリアンナのように、悲惨な境遇から身を守るすべを持たないか弱いベッツィーが、少しずつ世界を広げてゆく様子が、実に微笑ましくも感動的なのです。
  
「リンゴの丘のベッツィー」は、思った以上に密度の濃い文体なこともあって、只今翻訳奮闘中です。出版までは、今しばらくお待ち下さいませ。
  
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2017年2月23日木曜日

「リンゴの丘のベッツィー」の文体

英語の翻訳を重ねていると、作家によって文体が異なることに気づかされます。
  
簡潔な短い文で畳み掛けるように書く人もいれば、くり返しによってリズミカルな雰囲気を出す人もいれば、修飾表現を次々に書き加えて、とにかく一文が長い人もいます。
  
そんな中で、現在翻訳作業中の「リンゴの丘のベッツィー」(ドロシー・キャンフィールド・フィッシャー作)の文体的な特徴はと言えば、会話になっても改行しない、ということでしょう。
  
例えばこんな感じです。

 エリザベス・アンは、アンおばさんの言葉に背中を押されたかのように、さっと流しまで飛んでゆきました。するとあっという間に、皿も、カップも、スプーンもきれいになり、気づけばもう、格子柄のタオルで食器を拭いているところでした。「スプーンはサイドテーブルの引き出しでほかの銀食器と一緒にして、お皿とカップはガラス戸のついた陶器用の食器棚の中にしまってね」さらにアンおばさんは、アイロンをナプキンにぎゅうぎゅうと押しつけながら、ちらりとも顔を上げずに言いました。「部屋を出る時に、リンゴを忘れずに持っていってね。〝ノーザン・スパイ〟は、今がちょうど食べごろよ。十月に木からもいだ時には、オークの厚板だってぶち抜けるほど硬かったんけどね」
  
一般的には会話部分を改行して、こんな感じになるところでしょう。
  
 エリザベス・アンは、アンおばさんの言葉に背中を押されたかのように、さっと流しまで飛んでゆきました。するとあっという間に、皿も、カップも、スプーンもきれいになり、気づけばもう、格子柄のタオルで食器を拭いているところでした。
「スプーンはサイドテーブルの引き出しでほかの銀食器と一緒にして、お皿とカップはガラス戸のついた陶器用の食器棚の中にしまってね」
 さらにアンおばさんは、アイロンをナプキンにぎゅうぎゅうと押しつけながら、ちらりとも顔を上げずに言いました。
「部屋を出る時に、リンゴを忘れずに持っていってね。〝ノーザン・スパイ〟は、今がちょうど食べごろよ。十月に木からもいだ時には、オークの厚板だってぶち抜けるほど硬かったんけどね」


もちろん全部が全部こうなのではなく、普通に会話部分で改行する場合もあるのですが、文中に埋め込む度合いがとても高いのです。

特に小さいお子さん向けに訳された本の場合は、原著の段落構成は無視して、読みやすいように改行されることが多いようですが、《望林堂完訳文庫》では、基本的に原著に忠実に翻訳することを目指していますので、こうした文体もそのまま活かしています。

慣れないと多少読みにくいかもしれませんが、それも作品(あるいは作者)の特徴であると思っていただけると嬉しいです。