2023年10月23日月曜日

「奇巌城」の翻訳作業、進行中!

次回作「奇巌城」ですが、長編作品なので完成はまだまだ先となりますが、只今鋭意翻訳作業中です。

さて、フランスの作家モーリス・ルブランの「奇巌城」には、イギリスの作品とは違ったフランス独特の文化が出てきます。

これまでの邦訳では、そういった部分は、言葉の説明
や言葉そのものが省略されることが多かったように思いますが、今回はそうした部分もオリジナルのフランス語原書と照らしながら翻訳に活かし、訳注により解説を加えています。

例えば、

・事件現場に真っ先に駆けつける「予審判事」って何?
・事件現場に派遣される「憲兵」って何?
  日本の「憲兵」とは違うの?
・高校生イジドール・ボートルレが所属する「修辞学級」って何?
・手紙の配送に使われる「気送速達便」って何?

などなど…。まだまだこれからもたくさん出てきそうです。

作品の理解を深める豊富な訳注に加え、14点の挿絵も収録予定です。
楽しみにお待ちくださいませ。


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2023年10月16日月曜日

完訳文庫第46弾はアルセーヌ・ルパンの「奇巌城」に決定!

完訳文庫第46弾は、モーリス・ルブランが1909年に発表したアルセーヌ・ルパン作品の長編「奇巌城きがんじょう(L'Aiguille creuse)」に決定しました!

稀代の怪盗アルセーヌ・ルパンにイジドール・ボートルレという高校三年生の若者が挑む、〝推理冒険小説〟の大傑作です!

さらに、1921年発行のフランス版も入手しましたので、モーリス・マユとレオ・ファンタンによる初版に掲載された貴重な挿絵も収録予定です、お楽しみに!



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2023年10月2日月曜日

Kindleにて「黄金の川の王さま」販売開始!

 

ジョン・ラスキン作の「黄金の川の王さま」が、Amazon Kindleにて販売開始となりました!

「不思議の国のアリス」よりも前に書かれた、19世紀に花開くイギリス・ファンタジー文学の最初期を飾る重要な一作です。

 19世紀イギリスを代表する美術評論家、社会評論家であるジョン・ラスキンが1851年に発表した「The King of the Golden River」の新訳&完訳です。
〝宝の谷〟を持つ三兄弟のうち、末っ子のグラックはやさしい子でしたが、上の二人の兄ハンスとシュワルツは、強欲だったので〝腹黒兄弟〟と陰で言われていました。この〝腹黒兄弟〟のせいで〝南西風〟の怒りを買い、〝宝の谷〟に住めなくなってしまうのですが、ひょんなことからグラックは〝黄金の川の王〟と出会うのです…。
 おとぎ話の形式を取りながらラスキンの哲学も感じさせる、短くも味わい深い作品で、イギリス・ファンタジーの夜明けを告げる作品の一つです。
 ルビ付、縦書き。エリザベス・M・フィッシャーによるカラー&モノクロ図版を45点収録。
[作品紹介文]

ぜひともお手にとっていただけるとうれしいです!



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2023年9月4日月曜日

完訳文庫第45弾は「黄金の川の王さま」に決定!

望林堂完訳文庫第45弾は、ジョン・ラスキンの「黄金の川の王さま(The King of the Golden River or the Black Brothers)」に決定しました。

ジョン・ラスキンと言えば19世紀イギリスを代表する美術評論家、社会評論家ですが、1850年の31歳の時に書いた唯一の童話が、この「黄金の川の王さま」です。

Elizabeth M. Fisherの美しい挿絵を40点以上掲載予定です。秋の出版を目指しますので、お楽しみに!



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2023年8月1日火曜日

完訳文庫第44弾「カルメン」、Kindleで販売開始です!


望林堂完訳文庫第44弾、フランス人作家のプロスペール・メリメの「カルメン」が、Kindleで販売開始となりました!

ビゼーの名作オペラ『カルメン』の元となり、カルメンという強烈なキャラクターを世に送り出したメリメの傑作です。

内容は、スペインのアンダルシア地方を舞台に、バスク地方出身の若者が、ボヘミアン(ロマ民族)の女カルメンと出会ったことで一気に身を持ち崩していく、恋と破滅の物語。

フランス語の原作をレディ・メアリ・ロイドが英訳したものを、日本語に重訳した作品となりますが、原作のフランス語版も可能な限り参照しています。

また、メリメ本人の注(原注)に加え、訳者による注(訳注)もたっぷり入り、物語がより理解がしやすくなっております。ぜひお手にとってご覧ください!

※ 表紙は、第一稿完成時にご紹介したものではなくなり、26点掲載している美麗エッチングの紹介を兼ねて、その一つを使ったものに変更となりました。





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2023年7月20日木曜日

「カルメン」ようやく第一稿完成です!

メリメ作の「カルメン」の第一稿がようやく完成しました。出版まで今しばらくお待ち下さい。

あわせて、表紙案も出来上がりました。
多少の変更はあるかもしれませんが、アメリカ人画家John Singer Sargentによる『Spanish Dancer』(現在はパブリックドメインです)という油彩画を使わせていただきました。



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2023年5月21日日曜日

《望林堂完訳文庫》第44弾は「カルメン」!

翻訳書の次作は、フランス人プロスペル・メリメ作の「カルメン」に決まりました!

1845年に発表されたフランス語の小説で、
1875年初演のジョルジュ・ビゼーによるオペラ「カルメン」の原作です。

基本は
Lady Mary Loydによる英訳からの重訳となりますが、フランス語原作の内容も、仏英辞書と首っ引きで確認しつつ、原書の内容に限りなく近い翻訳にするつもりです。

今回発掘した1911年発行のフランス版の20点以上の挿絵も使用予定です。これは
Gaston Vuillierの原画をEugene Decisyが銅版画にしたもので、繊細で美しい挿絵となっています。

夏までに出したいと思っていますので、お待ち下さい!



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2023年4月27日木曜日

Pagesで作った縦書きEPUBは、Koboでは横書きになってしまうという問題

EPUBは電子書籍の共通フォーマットですが、望林堂では基本的に、このEPUBデータを「でんでんコンバーター」で作成しています。しかし最新巻「子守りのビルの大冒険」では、初めてAppleのPagesを使いました。

なぜかと言うと、「子守りのビルの大冒険」で掲載したい画像が160点あったのですが、「でんでんコンバーター」では組み込める画像ファイルが最大100ファイルという制限があったためです。

PagesはApple社製の無料ワープロソフトで、とても使い勝手が良く、EPUBデータへの書き出しもできます。ところがこれまでは、縦書きができないという致命的な欠点がありました。

しかし2019年にようやく縦書きに対応したことで、ワープロ感覚でEPUBデータ作成できるのでは、と期待していたのです。実際、ルビ振りはとても効率的に行えるようになりました。

ところが、出来上がったEPUBファイルを、EPUB-Checkerで問題ないことを確認した上で、各ビューアーで動作チェックを行ったところ、Appleの「ブック」では当然ながら問題なく表示されましたが、Kindle Previewerでは画像の表示サイズにばらつきがあました。

さらに楽天Koboデスクトップに至っては、右から左へページが進むのにページ内では横書きという、ありえないレイアウトになってしまったのです。加えて、図版がページ内におさまらず、ページをまたがるようにして切れてしまうということが起こりました。



EPUB-Checkerで問題なしと判定されながらも、Pagesで作成したEPUBにクセがあるのかもしれませんし、KindleやKoboの表示アプリ側に問題があるのかもしれません。(実際、EPUBデータをKindle Previewerで表示する際には、手が加えられていることを伺わせる表示がされます。Koboも、拡張子をkpub.epubにすると表示がきれいになるようです。)




とにかく、原因は定かではありませんが、Pagesで作成したEPUBデータは、特にKoboとの相性が良くないということです。実際、このEPUBデータで出版申請すると、上記の不具合を理由に、出版が許可されませんでした。

結局、PagesによるEPUBデータをSigilという無料の多機能ツールでデータ修正をして、Koboでも問題なく表示されるデータを作ることができました。(ちなみにPagesのEPUBデータをSigilでプレビューされたものは、きちんと縦書きになっているので、やはりKobo側にクセがあるように思います。)


ということで、EPUBという共通のデータ形式で作ったものであっても、その作成ソフトや、各プラットフォーム側のデータの扱い方が絡むと、きれいに表示させるのは一筋縄ではいかないということが分かったのでした。

それとともに、今までこうした問題が起こらなかった「でんでんコンバーター」によるEPUBデータの信頼性の高さも、あたらめて実感した次第です。

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2023年4月21日金曜日

「子守りのビルの大冒険」がKindleにて販売開始!



《望林堂完訳文庫》第43弾「子守りのビルの大冒険」が、Kindleにて販売開始となりました。

これは、1912年にウィリアム・ヒース・ロビンソンが発表した作品で、子守りのビルが
町を追われたトロイの王と出会い、その復権を目指して、面倒を見ている子どもたちと軍隊を編成して、トロイへ進軍するという、設定からして摩訶不思議な物語です。

その道中で次々と出会う人物から、奇妙な経験が語られるのですが、そのどれもが、ナンセンスでありつつ、どこか不思議な魅力的を持っています。

その物語に、そもそも有名な挿絵画家であるウィリアム・ヒース・ロビンソン本人が描いた、繊細なカラー図版15点、モノクロカット145点を収録しました。

本邦初訳です、ぜひお楽しみ下さい!

※ 図版数が多いため、今回は初めてAppleのPagesによって書籍データを作成しましたので、従来のものと若干体裁が変わっています(注が章末ではなく巻末にある、など)が、ご了承下さい。


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2023年4月19日水曜日

「子守りのビルの大冒険」翻訳作業がようやくクライマックス!


有名挿絵画家のウィリアム・ヒース・ロビンソンが、絵だけではなく物語まで作り上げた作品「子守りのビルの大冒険(Bill the Minder)」の翻訳作業がいよいよクライマックスに差し掛かりました。

第二稿を終えて、ルビも全体に振り終わり、表紙もほぼ完成しました。何とも不思議な、ユーモラスでナンセンスな物語に、繊細でちょっと不気味な絵も多数収録しました。

4月中の販売開始を目指します。今しばらくお待ち下さい!

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《望林堂完訳文庫》

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2023年2月26日日曜日

《望林堂完訳文庫》第43弾は本邦初訳の「Bill the Minder(子守りのビル)」!

 《望林堂完訳文庫》第43弾は、「Bill the Minder(子守りのビル)」(1912)に決定しました!

これは、イギリスの有名イラストレーターであるウィリアム・ヒース・ロビンソン(William Heath Robinson)による、オリジナルのファンタジー作品です。

「不思議の国のアリス」のような、ナンセンスで突拍子もない展開が魅力の物語ですが、ロビンソン本人が描いた140点を超えるイラストが、また実に素晴らしいのです。

どこか大友克洋に似たようなその緻密な描写と、不思議な物語の一場面を切り取った不思議な構図や異様な風景には、時として不気味さすら漂います。

本邦初訳となる作品でもありますので、少しお時間を多めにいただくことになりますが、乞うご期待!

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2023年1月27日金曜日

英語版2作品販売中!

〈望林堂完訳文庫〉とは別に英語版のタイトルの販売も始めました!

パブリック・ドメインの作品なのに敢えて取り扱うのは、すでに出版されている本はイラストが載っていない、あるいはイラストの質が良くないものが多いためです。

そして、それを0円販売しないのは、イラストを美しい状態で載せるとデータ量が大きくなり、データ量が大きくなると設定最低金額がどうしても上がってしまうからです。

それでも他社の既刊本よりかなり低い価格設定になっていますので、販売する意義はあると考えました。

今後も、イラストが充実していない原書を中心に、英語版タイトルも少しずつ増やしてゆく予定です。

「Kwaidan」は、武内桂舟による2点と、藤田安正による16点のイラストを収録したものは、現時点で本書のみだと思われます。



「Bill the Minder」はイラストレーターとして有名なウィリアム・ヒース・ロビンソンによる摩訶不思議な物語です。イラストも作者が手掛けていますが、これがとにかく美しいのです。本書では可能な限り精細なイラストを載せています。



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