2018年2月14日水曜日

「ウンディーネ」とミューラーの挿絵

フリードリヒ・フーケーが1811年に発表した「水妖記ウンディーネ」は、タイトルを、より分かりやすい「水の精霊ウンディーネ」と変えて、只今翻訳作業進行中です。 

その挿絵として、1909年発行のアーサー・ラッカムのカラー図版を掲載する予定だとお伝えしましたが、さらに1870年発行のアダルベルト・ミューラーの挿絵も併せて掲載することも検討しております。

アーサー・ラッカムの挿絵は図版としては妖しい美しさにあふれた劇的で素晴らしいものなのですが、騎士が出てくる中世の物語という、わたしたちには馴染みのない世界が舞台ですので、日常的な情景を思い描く上で、ミューラーの地味ながらも堅実な挿絵が手助けになるだろうと考えたからです。
  
  
翻訳完成には、今しばらくお時間をいただくことになりそうですが、ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。