《望林堂完訳文庫》第34弾は、「Ratón Pérez(ネズミのペレス)」に決定いたしました。
子どもが枕の下に抜けた歯を置いておくと、ネズミのペレスがやって来て、歯をとっていく代わりに何か贈り物を残してくれるという、スペインやスペイン語圏の中南米で定着している習慣の、もとになったと言われるお話です。
オリジナルは1894年に出版されたスペイン語による児童文学です。ストーリーは子ども向けなのですが、例えなどが高尚なのが19世紀の作品らしいところです。
その後1914年に英訳「Perez the Mouse」が出版されますが、人の名前が変更されたり、スペインの歴史などに関係する部分が省略されたりしています。
さらに邦訳も一冊ありますが、完全に絵本として書き直されているので、大幅に削除され、スペイン色やキリスト教色がなくなった抄訳版です。ラストも違います。
ということで、今回は英訳版を参考にしながら、可能な限りオリジナルのスペイン語版を邦訳することに挑戦しました。とても短いお話ですが、オリジナル作品の本邦初訳だと言えるでしょう。
すでに作業は進んでおり、まもなく出版申請できそうです。お楽しみに!
その後1914年に英訳「Perez the Mouse」が出版されますが、人の名前が変更されたり、スペインの歴史などに関係する部分が省略されたりしています。
さらに邦訳も一冊ありますが、完全に絵本として書き直されているので、大幅に削除され、スペイン色やキリスト教色がなくなった抄訳版です。ラストも違います。
ということで、今回は英訳版を参考にしながら、可能な限りオリジナルのスペイン語版を邦訳することに挑戦しました。とても短いお話ですが、オリジナル作品の本邦初訳だと言えるでしょう。
すでに作業は進んでおり、まもなく出版申請できそうです。お楽しみに!
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