2021年9月4日土曜日

「透明人間」フランス語版の挿絵

ようやく7割ほどまで翻訳が進んできた「透明人間」ですが、並行して、フランス語版のLouis Strimpl(Ludvík Strimpl)による挿絵を揃える作業も開始しました。

このフランス語版、おそらく1912年のパリで発行されたもので、かなり虫食いによるダメージを受けている古書ですが、幸いにも図版が切れているところはありませんでした。



この挿絵が素晴らしく、19世紀末〜20世紀初頭の風俗がうかがい知れたり、文章では今ひとつ分かりづらかった状況が理解できたりと、とても役に立っています。

もちろん陰影の表現が豊かなモノクロの絵には、昨今のアニメ絵にはないリアルさと深みがあります。そのような挿絵が、表紙を含めると59点もありますが、すべて採用するつもりです。

出版まで今しばらくお待ちいただくことになりますが、お楽しみに!

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