《望林堂完訳文庫》第20弾である「ねじの回転」の第一稿が、ようやくできあがりました。
間に「ハイジ」の別バージョンを出したりしましたが、翻訳書の新作としては6月に刊行した『ワンダーブック』から、5ヶ月も経ってしまいました。
心に浮かんだ通りに表現する「意識の流れ(stream of consciousness)」という手法の先駆的作品と言われる本作ですが、実際、その文章は、さまざまな思考や感情が次から次へと湧いてくるのを、そのまま書き留めたようなものです。
そのため、一文が長く、そこに次々と修飾の語、句、節が加わって、文全体の構造を掴むのも一苦労な上に、ひねった表現や抽象的な描写も多くて、日本語にするのがまた難しく、予想外に時間が掛かってしまいました。
これから、校正とルビ付け作業を行いながら、11月の出版を目指します。
今しばらくお待ち下さい。
表紙案
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