これは、1912年にウィリアム・ヒース・ロビンソンが発表した作品で、子守りのビルが町を追われたトロイの王と出会い、その復権を目指して、面倒を見ている子どもたちと軍隊を編成して、トロイへ進軍するという、設定からして摩訶不思議な物語です。
その道中で次々と出会う人物から、奇妙な経験が語られるのですが、そのどれもが、ナンセンスでありつつ、どこか不思議な魅力的を持っています。
その物語に、そもそも有名な挿絵画家であるウィリアム・ヒース・ロビンソン本人が描いた、繊細なカラー図版15点、モノクロカット145点を収録しました。
本邦初訳です、ぜひお楽しみ下さい!
※ 図版数が多いため、今回は初めてAppleのPagesによって書籍データを作成しましたので、従来のものと若干体裁が変わっています(注が章末ではなく巻末にある、など)が、ご了承下さい。